着物を解く。

着物を解くこと ー 私にとっては「無」になれるとても素敵な、瞑想をしているような時間です。

ニッパーと、糸切り鋏、そしてゴミ箱と共に^^着物に向き合います。

そこから、着物との対話が始まります。

着物と仲良くなっていく、プロセスです。

着物の表地からよりも、裏地(胴裏・八掛)からの方が着物の年輪がわかりやすかったりします。

黄ばみ度合いや、胴裏・八掛の質感や色が、作られた年代によって違うからです。

たぶんその時代に作られる布の品質に、流行りや何らかの製造状況があるのかなと推察します。

もちろん、着物のグレートによって使われる裏地の品質の違いということはあります。

私はサイコメトリー的なところがあるため、未使用の着物のみをリメイクしています。

未使用であっても、その着物の持つ歴史は感じますし、お仕立てする人の人格や、その着物に携わってきた存在達のエネルギーはほんのりと伝わってくるものがあります。

共通なのは、みんな「誰かに、いつか、喜んで着てもらう事」を心より願っているということです。

だから、できるだけハギレを出さないように、出してしまってもそれを活かしたいなという気持ちがあります。

着物リメイクが出来上がると、自分自身の創る喜びと共に、

「私は、活かされた。」とその着物の喜びが伝わってくるように感じます。

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