着物を解いた後は、洗いに入ります。
着物を洗うなんて!?
そう思われる方もいらっしゃると思いますが、着物を洗わないとリメイクできません。
未使用のものであっても、保管されてきた間の汚れや匂い。
特に樟脳の匂いや、家独自の匂いはとてもキツく、頑固です。
また、着物は縮む場合もありますので、それを見てからリメイクすることが肝心です。
リメイクした後に洗濯して縮んでしまうと、着られなくなってしまいます。
リメイクする前に縮んだ方が、その布の様子を踏まえてリメイクできます。
正絹の縮緬(ちりめん)の着物はすごく縮みますが、着心地はまるで良質な「ジャージ」のようです。
とても着ていて気持ちが良いので、縮みを恐れずに使うのもあり、です。
また「色無地」の着物は縮まないものが多いですが、織りや文様によってとても縮むものもあります。
私の経験ですが、色無地の幅が80%程になってしまったものもあり、驚いたことがあります。
他にも「お召」は、洗濯でかなり縮むとされていますので、着物リメイクのために古着物を購入するときはくれぐれもお気をつけください。
ま、縮んだ場合は、それなりの活かし方を考える創作のアイディアとなりますので、全然大丈夫なんですけどね。
「人間万事塞翁が馬」です☆
様々な洗い方が本やYouTubeで紹介されていますが、私はオシャレ着洗いの洗剤を使っています。
最初は分からなくて、普通にスーパーで売られているオシャレ着洗剤を使っていました。
でも、どうしても環境のことや、皮膚への影響が気になっていました。
最近はオシャレ着洗いも普段の洗濯もできて、環境にも良く、人にも優しく、洗浄力も高いものを見つけましたのでそれを使っています。
自然の精油の香りで気に入っています。
着物本体、胴裏(着物裏地・白いものがほとんど)、八掛(着物裏地・着物本体を映えるための色合わせがされている)を分け、手洗いまたは洗濯機のドライ製品洗いを使い分けます。
私の場合は、着物本体は洗濯機のドライ洗いにお任せし、胴裏、八掛は別々に手洗いしています。
着物本体や八掛は色落ちするものもあるので、一緒に洗うと大変なことになります(経験談、です)。
ただ、失敗は成功の母☆
失敗という経験は本当はないので、色移りしてしまっても、ドンマイ!
「人間万事塞翁が馬」(再度)
そう思って、私は着物リメイクを行っています。